【おかえりモネ第8週】前を向くことの難しさ【それでも海は】
今朝のおかえりモネはもうずっと泣いていました。
今日はネタバレ満載です。
なのでワンクッション。
りょーちんが帰ってくるならと、仮設住宅の中をキレイに片付けるモネのお母さん。
ゴミ袋の数がそれまでの新次さん(りょーちんのお父さん)の生活の荒れ具合を表しています。
新次さんも亜哉子さん(モネのお母さん)もずっと笑顔で会話しています。
亜哉子さんの笑顔は見慣れているのですが、新次さんの笑顔はやっぱりとても新鮮。
でもその後の回想を見て、本当は、新次さんの本質は、笑顔の似合う、とっても朗らかな人だったんだなと。
それだけ美波さん(りょーちんのお母さん)の存在が大きかったんですよね。
亜哉子さんを見送った後に新次さんの表情がすっと曇ったのがとても印象的でした。
笑顔ではつらつと動く亜哉子さんを見ているとどうしても美波さんを思い出してしまいますよね。
でも亜哉子さんは自分を支えようと、前に向かせようとしてくれている。
その期待に応えたい思いと、つらい思いと……。
想像して勝手にもらい泣きしていました。
一方のりょーちんも船の中の狭いベッドの上で一人涙しています。
その手にはりょーちんと美波さん、そして新次さんの3人家族が笑顔で写ったスマホが。
対して新次さんの手にある携帯には、りょーちんと美波さんの2人が写った写真があります。
父子それぞれの思いの違いを表しているようで胸にきました。
回想の中では美波さんが弾けるような笑顔で動いていました。
くるくると表情が変わるんです。
それはもう耕治さん(モネのお父さん)も新次さんも夢中になるよねと。
美人で性格も朗らかな亜哉子さんも嫉妬するよねと。
美波さんはそれぐらい、とても魅力的な女性でした。
笑顔だけじゃないんです。
怒ったような表情も魅力的。
そして周りに幸せを振りまくような雰囲気。
亜哉子さんのことをずっと陽な女性だと思って見ていたのですが、美波さんを見ると彼女こそが陽なんだなと思いました。
だからと言って亜哉子さんが陰なわけではないし、美波さんが陽なばかりではないと思いますが。
資金繰りのことを相談する耕治さんと美波さん。
船の図面を見て嬉しそうな新次さんと、それを見て一緒に喜ぶ亜哉子さん。
本当にすてきな4人です。
そのまま夕飯まで一緒に過ごし、モネ、みーちゃん、りょーちんと、モネのお祖父ちゃんとお祖母ちゃんも合流します。
浮かれる大人たちの中でも、お祖父ちゃんとお祖母ちゃんがとても印象的でした。
これまでもお祖父ちゃんは、お祖母ちゃんのことをとても愛していたんだなと思う描写はたくさんありましたが……これは予想していたレベルを遥かに超えている!
お祖母ちゃんもお祖父ちゃんのことをとっても愛していたことが伝わってきました。
でも、そうじゃなきゃやっていけないですよね。
新次さん美波さんご夫婦もそうですが、遠洋に出てしまうと半年は海の上。
会うことはできません。
お祖母ちゃんも美波さんも、強い女性だなと思いました。
それは亜哉子さんもそうですが。
島に忘れられない人がいると言った耕治さんを、諦めずに振り向かせたんですから。
そんな亜哉子さんも、小さな島に嫁入りしてくるのには不安もあったと思います。
それを助けてくれたのが美波さん。
騒ぐ大人たちを見ながら話していたモネのセリフから読み取れることですが、本当に子どもたちはよく見ているなと思います。
いつまでも子どものままじゃないんですよね。
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新次さんの船が完成して、たくさんの大漁旗とお餅と。
りょーちんと新次さんが持っていた写真は、この日に撮られたものだったんですね。
りょーちんと美波さんを撮ったのが新次さん。
その家族3人の写真を撮ったのが耕治さん。
誰もがこの幸せは途切れることがないと、そう思った瞬間じゃないかと思います。
そんな楽しい時間を見たからこそ、3.11の東日本大震災後の描写に胸がつまりました。
はっきりとは描かれないその日。
縁側で、1人呆然と写真を洗うお祖母ちゃん。
あの楽しい夕食の時の面影は全くありません。
お祖父ちゃんが洗っているのは新次さんの大漁旗。
まさかこんなに泥にまみれてしまうなんて。
耕治さんも、それを見つめる亜哉子さんも、つらいとしか言いようがありません。
りょーちんの仮設住宅に卒業証書を届けに行ったモネとみーちんの表情もすとんと抜け落ちていて、傷の深さがうかがい知れます。
対するりょーちんも表情が抜け落ちているのですが、それでも心配をかけないようにふるまってしまえる男の子なのですね。
心の中に全てを抱えて笑うりょーちんに、こちらの涙が止まりません。
そして、家の中で布団に横たわっている新次さんは、あの日の留守電を聴いています。
きっともう、何度も聞いたに違いありません。
それでも変わらず流れる涙。
おそらく最期まで、りょーちんと新次さんのことを心配していたであろう美波さん。
美波さんがどうなったのか、今日の放送でははっきりとした描写はありませんでしたが、やっぱりそうなんだよね、と。
新次さんの慟哭が聞こえる気がしました。
そして、菅波先生からもらった縄跳びをきちんとやっているモネ。
そこにみーちゃんがやってきて、「りょーちんのお父さんがいなくなった。海に落ちたかもしれない」と。
え!? 最後の最後に心臓が飛び出しそうになりました。
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新次さんを演じてらっしゃる浅野忠信さんは、もうもちろん何を言うでもなく、ひたすら新次さんで、こちらがぐいぐい引き込まれてしまいます。
すごい。いつもすごい。
そして、息子のりょーちんを演じてらっしゃる永瀬廉さんも、ものすごく雰囲気のある方ですね。
オーディションでこの役を勝ち取ったというのがよくわかります。
セリフがなくても、心の機微が伝わってくる感じ。
わたしは演技とか難しいことはよくわかりませんが、浅野忠信さんと永瀬廉さんのおふたりから、美波さんの喪失という同じ傷を抱えていながら、「妻」「母」という「違う立場の人」の喪失をひしひしと感じさせられて……。
永瀬さんお若いのにすごいなと感心してしまいました。
おかえりモネは、どの役者さんもすごく魅力的ですね。
もう本当にモネとかみーちゃんとか、そういう人がいる、存在するとしか思えないです。
あー早く明日になってほしい。
おかえりモネの完全版ブルーレイBOXの発売が発表になりました。
さっそく各種サイトで予約できるようになってますね。
特典もたくさん。
発売は9月みたいなので楽しみです。
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※特典内容・仕様・ジャケットのデザインは、都合により変更される場合がございます。仕様 本編600分/封入特典:ブックレット/放送日:2021年5月17日~7月9日 NHK総合テレビ/同時発売DVDはNSDX-25131